チェコビーズ識別色番号解説
チェコビーズの資材であるPreciosa(プレシオサ)の色ガラスには、5桁の色番号があります。
5桁のそれぞれに、色合いや明度、種類(質感)といった意味合いがあります。
つまり、この色番号だけでチェコビーズの色が判明する、ということです。
チェコビーズの小売、転売は数多く、売り手が個々に色名を自由に名付けています。
そのため同名であっても、売り手により異なる色を指していることもあります。そうなると買い手は混乱しますね。手持ちと同じ色と思ったが違った、ということが往々にとして起こるわけです。そこで、色番号を確認することによって任意の色を求めることができます。
ただし例外として、製法により色合いが微妙に変わることがあります。加熱、冷却の加減といったところで化学的に色合いが変化します。そのあたりはガラス職人の腕にかかっています。
パラファネリアでは商品詳細の欄に色番号を表記しています。
(ハンドメイドの混色や他社製品、廃盤などでリストにない色は『ORG』と表記しています。これらについて指名するときは『品番』をお知らせください)
- 1桁目
-
0〜9のグループに分類される色合いを示しています。
色名の呼称には、貴石・半貴石を用いるのが主なためそれらの呼称を追記しています。0 crystal and white(CRYSTAL) 1 topaz,brown(TOPAZ) 2 purple,violet(AMETHYST,ALEXANDRITE) 3 blue(SAPPHRE,MONTANA) 4 gray(BLACK-DIAMOND) 5 green
(CHTYSOLITE,OLIVINE,PERIDOT,
EMERALD,THRMALINE)6 aquamarine
(AQUA,TURQUISE,AQUAMARINE,
ZIRICON)7 pink(ROSALINE,ROSE,PINK,FUCHSIA) 8 yellow(AMBER,JONQUIL) 9 red(HYACINT,SIAM,GARNET,CORAL) です。
特定の色合いのバリエーションが集中するのは、色ガラスの原料、研究と発展に起因するところが大きいのでしょう。需要により付け足しされている痕跡はあるものの、その理由(流行によるものなのか、資材調達によるものなのか、メーカーのカラーラインナップによるものなのか)については記録がないため確認はできません。
名称には違和感を覚える人も少なからずいると思います。アメジストひとつ取っても、懐の深い色なので、これという決まった色ではないのです。≪国営化前の色の呼称について≫
想像し難い色については、例えば HYACINTH(ヒヤシンス花名)→オレンジ等、OLIVINE(オリビン石名)→オリーヴ(オリーブ) とわかりやすいように置き換えたりしています。 - 2桁目
-
種類(質感)です0〜8種類に区分されます。
0 clear colored glass (transparent) 1桁目の表を参照 1 opal glass 2 alabaster glass 3 saturated (opaque) glass 4 glass with silk gloss 5 agate and satin glass 6 moonlight(moonshine) 7 overlay 8 strips 大まかにいうと、0は透明、1はいわゆるミルキーカラーの半透明、2はアラバスター(直訳すると大理石模様、といってもマーブルの柄は入りません。opalとopaqueの中間くらいの透明度)3は不透明、4はシルク(透明と不透明のミックス色。境目が模様として残りやすい)、5〜8は混色(透明と不透明のミックス色でシルクとは異なる配合のサテンも含む)といった感じです。
いまいちイメージし辛い項目があると思います。オーバーレイって何?シルクとサテンは違うのか?など。ちなみにオーバーレイカラーはについては"inside colored"であるとのこと。もう一つの色を内包したデザイン、ということですね。実際にビーズに落とし込まれた色合いは、文字通り重なりあった複雑な色味を呈しています。ムーンライトは卵の殻に包まれたままの無精卵を想像すると良いかも知れません。色ガラスの構成がオーバーレイと類似しており、内包カラーと外郭カラーとで成り立っています。シルクカラーは滑らかで少しパーリィな質感になり、サテンは濃淡による波打つ縞の質感です。
これらをビーズに仕立てるにあたって、アラバスターなども特徴を生かすには形状やサイズを検討する必要があるなど、相性もあります。混合色については実物を見て確認することをおすすめします。色番号の2桁目に注目してみてください。
混色はビーズの形状によって様変わりします。必然的にサイズの大きいビーズであればあるほどマーブルの模様が映える、ということです。
逆にあまり小さいと一粒に混色の特徴が入りきらないことも有り得ます。例えばピンクとパープルの2色混合であれば、2粒にピンクとパープルが分割されてしまうなどです。 - 3桁目
-
明度。
わかりやすくいうと、1桁目で分けられた10からなるグループをさらに細分化したものです。
例えば、2のクリアのパープルグループでいうと、パープルは『000』『200』『300』『500』番台の4つの子グループに分けられています。 - 4桁目
-
彩度。数字が大きくなるに従って濃度が上がります。1のトパーズグループでは、『0(00)』から『12(120)』までの13段階に濃淡が作られています。
色名で呼ぶときは『トパーズ2番』『トパーズ10番』のようにした方がわかりやすいかも知れませんね。 - 5桁目
-
単色、混色ともに新色の後発品が増え、調整に5桁目が必要になったため、追加されたに過ぎないようです。
ほとんどの場合『0』で特に意味がありません。昔の色見本ではベーシックな色ガラスは4桁で表記されており(90080であれば9008といったように)、現在でも通用します。
これらの5桁の基礎番号に加えて、加工がなされた場合、さらに5桁ずつ追加されるしくみになっています。当店ではそのあたりは適当に『F』とか『AB』の略称に置き換えていることもありますが、実際はこれらにも番号があります。
加工とは、ラスター(ラスター、テラコッタ、セネガル、ピカソ、トラバーチン)、パール、メタリックカラー、ソルゲルといったコーティングカラー、マットフロスト、エッチング(擦りガラス状のマット加工よりも、表面がぼろぼろに溶けたタイプ)などです。
色ガラスは先人が苦労に苦労を重ねて色作りに励んできたわけですが、ガラスの着色は主に金属の酸化物を添加した化学反応によるものなので、表現できる色合いには限界があります。
しかしながら、無い色は近年、ペイントコーティングにより生み出されています。加工に加工を重ねることも可能なので、そうなると、チェコガラスビーズのカラーバリエーションは無限大ですね。
※掲載のサムネイルは公式による色見本画像ですが、実物と異なる場合があります。モニター画面、設定等の閲覧環境によっても異なります。あくまで目安にとどめてください。正確な色見本は、やはり実物を入手する必要があります。
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